「どうだった?」
酸素カプセルから出てきた長谷川大輔選手に聞いてみる。
「体が軽くなったような気がします。」
「肩はどう?」
「・・・・わかりません。」

2014年度の競泳:関西学生選手権が10日後に控えていた。
2013年度には学校対抗で近畿大学さんを破り50年ぶりに関西制覇した我が関西学院大学。
(競泳の学校対抗は、決勝の順位を得点に変換して、決勝全種目の合計得点で争う)
2連覇の懸かっていた2014年度の下馬評は黄色信号であった。
ここに私が秘密兵器:酸素カプセル、それもJISS(国立スポーツ科学センター)に設置され ている国内最高のカプセルと同じものを1台入手したのである。

2連覇に向けてのキーマンは長谷川とみた。
当時2年生の長谷川は、400m自由形で日本選手権に出場する実力者でありながら、
肩が炎症をおこし満足な練習も積めない状態であった。
本来であれば上位入賞して学校対抗で大きな得点源になるべき選手。
予選落ちともなると2連覇を狙う我がチームにとって大きな痛手である。
肩の炎症を治めるために集中して酸素カプセルを利用する方針をたて、
関西学生選手権までの10日間に合計8回酸素カプセルを利用し(1回約60~90分)、
7月25日(金)の400m自由形のレースに臨んだ。

予選は5位通過。
自己ベストタイムではなかったがまずまずの泳ぎ。
迎えた決勝は300mまで上位6人が横一線の大混戦のなか、
何とか粘って5位入賞。
タイムは3分58秒11。
自己ベストを100分の6秒更新した。
1か月前のジャパンオープンでは肩の炎症のために4分4秒かかっていたことを考えると 驚くべき成果。
鳥肌が立つ思いであった。
学校対抗は残念ながら近畿大学に敗れて総合2位となり、
2連覇の夢は叶わなかったが、
酸素カプセルの疲労回復・故障回復効果を肌で感じる試合となった。

なお、リオオリンピックの選手村へはJISS常設の16台の酸素カプセルが 全て持ち込まれる予定。
日本代表選手の活躍を心から祈っています。